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2017.03.13(月)

どんな形でも典範改正は成った

 

「どんな形でも典範改正には成った。」
こういう表現を民進党の野田幹事長はしている。 

テレビ朝日系の報道では、「一代限りの特例法で了承」と言っているが、正確とは言えない。
高村氏は
「誤解を受けないように今後は一代限りという言葉は使わない」
と言っている。

野田氏は
「女性宮家創設を含めて、皇位継承問題には、速やかに、一年以内を区切って結論を出すべし」
と申し入れたそうだ。 

果たして、民進党が主張した要件を、自民党がどのようにまとめるのか、今の時点では全く分からない。

詳しい報道がまだないが、現時点でもわしは野田幹事長を信じている。
安倍首相にフリーハンドを与えるのが一番危険だ。
野田幹事長の苦労が分からぬわけではない。 

明日からでも、マスコミは民進党の敗北を印象付ける報道をするだろうが、(産経・読売・朝日に気をつけろ)わしは正当な評価を「SAPIO」『ゴーマニズム宣言』で描くだろう。

「ゴー宣道場」で船田元氏が「キメラ」のような法律ができるだろうから、自分が勉強会を作って今後の対策を練ると言っていた。
驚いたのは、
「ここで言ったことを守らなければ、自分は詐欺師になる」
とまで明言したことだ。
船田元氏のこの発言は凄かった。
与党にも野党にも、誠実な政治家はいる。 

天皇と将来の国民のための戦いはまだ続く。
現在発売中の『天皇論 平成29年』は、女性宮家創設の必要を国民に啓蒙するためには、大いに力を発揮する一冊なのだが、この普及のためには、小学館、特に「SAPIO」編集部の本気度が問われている。

わしは今後、別のメディアでも、この問題を訴えていかねばならない。
幻冬舎に約束していた描き下ろし単行本も、やはり検討すべきときが来たかもしれない。