YOSHINORI KOBAYASHI OFFICIAL SITE | 小林よしのり公式サイト

小林よしのりオフィシャルwebサイト

PROFILE LINK CONTACT
2017.02.26(日)

言論や知性の状況

 

今日中に『おぼっちゃまくん』のコンテを上げたいが、
最後のオチがまだ考え付かない。
しかも絵を入れなければならないので、果たして今日、
完成できるか? 

最近、わしの読者たちは右派系の言論誌に関心が
なくなっている。
カネ出してネトウヨ的なエセ愛国記事や、アナクロな
森友学園的記事を読みたくないと思うようだ。 

だが、痛いことに右派系雑誌を買える余裕があるのは、
年寄りなのだ。
そこが雑誌作りをする者にとって悩ましいところだろう。
老人にウケる記事しか書けなくなるから、安倍政権讃美
になるし、民進党バッシングになる。 

わしの読者は年齢層がまだ若くて、30代、40代が主流に
なっているから、保守を支持するが、アナクロではない。
そういう層を満足させる雑誌がなくなってしまった。 

老人はいずれいなくなる。
目も悪くなって活字が読めなくなる。
新たな読者層を開拓せねば、将来がないと思うのだが、
そもそも文化を支える中間層が崩壊していている。 

そして今の大学生の半分が月に1冊も本を読んでいない
そうだ。
大学に行って本を1冊も読まないなら、行く必要が
ないんじゃないのか?
わしは本を読むためだけに大学に行ったから、貧血に
なるまで本を読んでいたものだが・・・
本を読まない大学生なんかのために、大学無償化なんて
絶対してはならないと思うようになった。 

さらに若者は、本を読まず、新聞の読み方すら知らず、
ネットで情報を仕入れるから、思考が劣化するばかり
である。
嘆いてばかりもいられないから、わしが若者のレベルも
引き上げたいと思っているのだが。