2017.01.26(木)
三浦瑠麗氏は女性宮家の創設を訴える
毎日新聞に三浦瑠麗氏の「皇室の安定考え女性宮家を」
というインタビュー記事が載っている。
月日が経つごとに、三浦氏の皇室問題に対する意見は
明確になっていく。
この辺が三浦氏の頭脳明晰なところだろう。
三浦氏は有識者会議を特例法による一代限りの退位に
誘導しようとしていると批判する。
退位は皇室典範改正によるべきとし、「特別立法による
一代限りの退位は、本来重要な問題である天皇の交代を、
例外的で不安定な状況においてしまう」と言う。
「退位につて、その都度議論することを前提にすると、
いろんな思惑が絡み、天皇ご一家の個人的な内情が
ないがしろにされかねない」という三浦氏の意見はリベラルの
立場から天皇ご一家の人権に配慮した正論だ。
「皇室典範の改正の中身は、天皇の家族で退位を協議して、
皇室会議で認めるという方式を盛り込めばいい。」というのも
三浦氏らしい見解だ。
さらに「皇室典範改正では、女性宮家を認めるべきだろう。
また、皇位の男系継承をを保持することには、特に合理性
がない。身分差別を認めておきながら、男性に限るという
必然性はないからだ」と言う。
そして「男系継承を維持するため将来、70年以上前に
皇籍離脱した家の人を、男性だから天皇にするのは、
普通に考えて国民の尊敬を集められない」と結んでいる。
三浦瑠璃氏はグローバリズムに関する見解が違うが、
敵意を持つような相手ではない。
井上達夫氏にもわしにも、自分と違うところは違うと
主張する論客である。
皇位の問題ではリベラルであるにも関わらず、しっかり
尊皇的な見解を述べてくれる、ありがたい存在である。