2016.11.07(月)
形骸化した権威と、生きている権威
有識者会議のヒアリングの結果をニュースで聞いてると、
無茶苦茶すぎて話にならない。
宮内庁次長が、公務を減らすことは出来ないというのは、
当然である。
それを天皇陛下も望んでいるわけではない。
本当は続行したいのだが、年齢的に難しくなったから、
譲位したいと言っておられるのだ。
皇太子が新たな天皇になられたら、まだ若いから完璧に
こなされるだろう。
公務の重要性が理解できないくらい、彼らは馬鹿なのである。
もう時代についていってない。
時代遅れ。アナクロニズムのクソじじいと化している。
天皇が存在すればそれでいいとしか思ってないから、
まったく分かってないのだ。
呆れるのは東大名誉教授の平川裕弘という人物で、
「完璧主義者の今上天皇に合わせて典範改正をするべき
ではない。退位を認めるべきではない」などと言っている。
「完璧主義」のせいにするのは本当にたちが悪い馬鹿だ。
完璧主義が悪い、公務を減らせばいい、摂政を置けばいい、
そのように考える単細胞老人がやたら多い。
天皇陛下のお言葉だけで、なぜピンと来ないのだろう?
ボケてるのか?
わしは8月8日の玉音放送を聞いて、ガラッと天皇観が
変わってしまった。
だから『天皇論 平成29』を猛烈に描いているのだ。
とにかく有識者会議に招かれる連中は、世間的には権威
だけは持つ学者かもしれないが、あいにくその権威は
もう形骸化している。
権威の形骸化を恐れている天皇陛下は、実に感度が高くて、
時代感覚に敏感で、素晴らしい人格者である。
年齢的に体力は衰えたのかもしれないが、頭脳は実は
みずみずしい。
分からんのかなあ、これが。