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2016.11.05(土)

民主主義という病が発症している

 

『民主主義という病い』の予言が的中しまくっている。
アメリカ大統領選挙の無様さを見よ。
既成のプロ政治家に期待しても何も変わらないという
ムードがトランプを過大評価する大衆を膨張させ、
トランプの反知性の暴言に恐れをなした大衆はクリントンを
応援するしかなくなっている。
そのクリントンもトランプの中傷攻撃に応戦するしか
なくなって、政策論争が皆無のまま大統領選は大詰めを
迎えようとしている。 

韓国では大統領が占い師の操り人形だったということが
発覚したが、占い師に運営させても何とかやって来れた
程度の国家だったということでしかない。
慰安婦問題も占い師が日本との幕引きを計ったということに
なれば、日本大使館前の慰安婦像の撤去もあり得まい。
国際法に乗っ取った外交をあっさり反故にする韓国が、
日本との外交の信義を重んじるはずもあるまい。 

アメリカと韓国の民主主義の度外れた劣化を見て、高笑いが
止まらないのが北朝鮮だろう。
独裁テロ国家・北朝鮮を、民主主義が野放しにしたために、
太平洋を挟んで核を搭載した大陸間弾道弾が飛び交い、
日本も韓国も焦土と化す日が刻一刻と近づいている。 

北朝鮮と中国、その恐怖があるからこそ、日本政府は
アメリカとのTPPの締結が命綱とばかり、その中身の検討も
議論もすっぽかして、山本農相の予言通りの強行採決で
押し切ってしまった。
そこまで情熱を注いでも、果たして反TPPを競い合う2人の
大統領候補が、どんな結論を出すのかも皆目わからない。 

俯瞰して眺めてみたときに、世界は『民主主義という病い』に
冒されて危篤状態であると診断するべきかもしれない。

民主主義という病い