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2016.10.29(土)

田中宗子という人の皇室観

 

笹さんのブログ(「皇室典範改正準備室」)で初めて知ったが
「皇室典範改正準備室」の田中宗子室長なる者がブログで
意見を表明していたとは、軽く驚いた。

田中氏の「一代限りの特別立法で解決できるものではない」
というのは正しい。 

「天皇はただ存在しているだけでいい」という自称保守派の
意見は「天皇を絶対視、神聖視する大日本帝国憲法の考え方で
あり、時代遅れ」というのも間違ってはいないでしょう。
特に「天皇主権説」で、まるで「GODとしての神」のように、
カリスマ化して、政治利用した軍部の考え方に近い。 

もちろん笹さんが言うように、「今上陛下より自分の方が正しい」
と自称保守派は信じているし、公務を主体とする今上陛下の
あり方をまったく評価していない。
だから「公務を削減して死ぬまでやれ」というわけです。
有識者会議も「公務削減」をわざわざ目的にしている。 

自称保守派、男系派の理想の天皇像は「閉ざされた皇室」であり、
天皇の自由意思を認めたくないのです。
わしはこういうアナクロリズムは、現在の安倍政権や自称保守派
の特質であり、危険な兆候だと考えています。 

ただし、田中宗子氏の「国民の側から天皇へ生前退位を要求
できるようにするべきである」という考え方には心底驚いた。
これは確かに国民主権病だ。 

つまり政府与党が国会の三分の二を占めたら、彼らは今上陛下を
嫌っているから、強制退位させられることになる。
「皇太子を廃太子に」などと主張してた自称保守派もいたから、
皇位継承が「人気投票」になる危険性もある。
それなら天皇制をやめて、大統領制にすればいいじゃないか。 

色々、心配のタネは尽きないですな。
実はわしも田中宗子のブログを検索したんだが、笹さんが指摘
した上の文章を発見できなかったのです。
とことん、ネットの操作が出来ないので、これからも何か
見つけたら、報告を頼みます。