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2016.06.21(火)

読者のコメントに感心して

 

一般の人の意見にハッとする時があります。

月白さんは、こう書いています。

「舛添都知事は社会的に殺されてしまいました。
テレビで見ているとただのイジメにしか見えませんでした。」
「何とも恐ろしい世の中になってしまったなと、
ため息しか出ません。」

人々が群集心理で一方向に暴走し始めたとき、そう感じる
ことが出来る人がいるのは救いです。

『民主主義という病い』は「主権者」と思い込んだ一人一人が、
「個人」を喪失して、群集に埋没してしまう恐ろしさですね。

もはや舛添要一は人格を否定されている。
人間として否定されている。
存在を否定されている。
家族で心中せよと群衆が言っている。

「今は師範の方々のおかげで幸運にも自分はバッシング
する側に回っていませんが、ひょっとしたらちょっとした
ボタンのかけ間違いでバッシングする側に回っていたかも
しれないと考えると恐ろしいです。」

この自分自身に対する客観性は大事ですよね。

舛添がセコいのは間違いないのだから、実例を見ると呆れて
批判したくなるんです。
わしだって「つるセコ」ぶりをからかっていました。

だがそれが群集心理になると、引いて見なければならない。
暴走し始めると警告しなければならない。
止めるのは大概、不可能ですけどね。
それでも気づく人を増やす努力はした方がいい。 

「もくれんさんのライジングの記事もブログの方も大変
勉強させて頂いています。あんなに詳細にデータを集めて
書いたら相当に時間がかかったでしょうに頭が下がります。」

他人の努力に対する想像力が働かない人が増えています。
えらそうな物言いで、破たんした「私論」を述べるネット民が
増えすぎています。
自分で勉強して、自分で考えて、しかも他人に分かりやすく
伝える文章を書いてくれる者には、敬意を払わなければならない。

それが分かる人がいれば、泉美さんも報われる気がするでしょう。