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2016.04.29(金)

「公論」とは何か?

 

公論、公論と何度も言ってきた。
最も「公」に資する意見は何か?それを議論しよう
ということだ。
どのような「公共空間」が健全だろうと考えても
いいかもしれない。
最大多数の幸福を実現するための考え方を決めよう
というのが「公論」を目指すということだろう。 

けれども意見が違ったら、排除するということではない。
反論・異論があるのは当然で、そこから議論を恐れては
ならないし、相手を信頼しているからこそ、辛辣でも
言わなければならないこともある。 

議論の結果、分かったなら分かったでいいし、
同意できないなら、もっと議論を深めてもいい。
間違いに気付いたら、わしはそれをはっきり言って、
なぜ間違ったかを分析し、軌道修正することにしている。
原発問題も、朝ナマで、「ミスリードした」と明言した。 

やっぱり理解できないのなら、この問題は「保留」でも
いいと思う。
議論の結果、しこりを残さぬことだ。 

今回の論点では、分かり合えなかったけれども、
別の論点では同意できるかもしれない。
ホリエモンが自粛は必要ないと言って、尾木ママが
自粛すべきと言っていたが、今までホリエモンの意見に
同意したことはなかったのに、今回は珍しく賛同できる。
わしも震災だから自粛というのは、気持ちは分かるが、
ダメだという考えだ。
自粛は「私心」であって、「公心」は後ろめたくても
生産・消費活動を続けねばならない。
より「公」の視点に立てば、自粛が被災地のためにも
ならないと分かるはずだ。 

議論は多数決で決まっても「公論」ではないかも
しれない。
あくまでも自分の立場よりも、「公」に資する考え方を
探りあうのが大切なんだと思う。