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2014.02.20(木)

「明日、ママ」の抵抗が面白い

 

昨夜の「明日、ママがいない」は驚いた。

製作者が今現在の思いのたけをぶちまけてしまった。

魔王はキャラが変わってしまって、
武田鉄也みたいに延々と説教してしまった。

子供たちに枕を抱かせて、
人は心にクッションを持たなければダメだと説く。

これは番組に抗議をしてきた者たちへの抵抗でもある。

説教の中に、脳が硬化した者たちは「モンスター」になる
という言葉まで飛び出す。

可哀そう」というが、孤児たちは、
家庭のある子たちより繊細に育つ可能性もあると言う。

世間体を気にしたずるい大人になりかけた子供たちに、
偏見で人を見るなと諭す。

本来、こんなに言葉で説明してしまうような番組では
なかったはずだ。

だが、良識ぶった抗議で表現に圧力を加え、
スポンサーまで悪良識に屈して退散してしまい、
製作者の側はゆっくりドラマを展開させる余裕も
なくなってしまった。

早くドラマの核心になるテーマを説明してしまわねば
ならなくなった。

製作者が追い込まれてしまって、説教をせざるを得なくなった。

わしは製作者側に同情する。負けるなと言いたい。

しかし新しく登場した男の子がまたまた可愛くて、たまらん。