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2013.09.07(土)

AKB48とあまちゃんの差

 

AKB48とあまちゃんの差

「あまちゃん」について語ってほしいという取材が結構来るが、その気になれない。

「あまちゃん」はひたすら楽しいし、能年玲奈は最高にカワイイし、
ぜひともパート2を作って欲しい。

わしがNHKの朝ドラを毎日見るなんて考えられないことだ。

だが「あまちゃん」について論じる気にはなれない。

ただ一視聴者として楽しんでおきたい。

 

だがAKB48は違う。

何か言いたくなるのだ。

わしがAKB48について何か語りたくなる衝動は、
単にヲタとして熱中してるからではない。

ジャニーズの誰彼が好きと女が夢中になって語ってるのを見ると、
「バカバカしい、勝手にしろ」と思うだろうし、
わしの語り方もその類のものと女性からは思われてるかもしれない。

だが、わしは小林よしのりが語る〈落差〉を十分意識しているし、
分析的になったり、反発を覚悟で主張してみたり、
ユーモアを交えたり、あくまでもエンターテインメントになるよう
努力をしている。

リテラシーの高い者はそれを察知してくれるだろうが、
ユーモアの分からない奴はわしがフツーにミーハーしてると思ってるらしい。

わしの中の価値観と共振するものがAKB48の中にあったからこそ、
わしはここ数年間、語り続けてきたのだし、応援し続けてきた。

AKB48論』(幻冬舎)が発売されれば、
それが何かを理解してくれる読者も増えると思うのだが・・・。

 

「あまちゃん」は無邪気に楽しめるからそれでいい。

プロフェッショナルな作家・演出家と、プロフェッショナルな俳優陣が、
毎日素直に楽しめるように作ってくれるから、すごいと思う。

 

AKB48は どこに行くかわからない、何を生むかわからない、
楽しめるばかりじゃない、不安定な運動体だからこそ、
語りたくなるんだと思う。