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2017.08.04(金)

「SAPIO」が隔月になると・・

 

SAPIO」が隔月発売になる。
2か月に一回しか出ないのだ。
小学館の全雑誌の部数減が影響したらしい。 

出版不況で、どの雑誌も青息吐息だ。
雑誌や本が売れないから、カネを持ってる高齢者を狙うことになり、劣化保守のおっさん・じいさんの財布を当てにするしかなくなる。
若者はスマホにカネ使うから、雑誌は読まない。
するとますます雑誌の質が下がっていく、冒険ができないという悪循環だ。

隔月に伴い、『大東亜論』は24pに増ページになる。
だが、隔月で話の展開を見せるのは至難の業だ。
完結するまで続けられるかどうかが怪しい。 

今後は一回の展開をもっと速くしなければならない。
キャラクターをじっくり見せながらという余裕がなくなるかもしれない。
2か月分を一回で見せる高速漫画を作るしかないだろう。 

どんなに高速にしても、『大東亜論』は2年じゃ終わらない。
明治以降の歴史に埋もれた、もう一つの日本人たちの戦いを描いて、後世に残しておくことは重要な仕事だと思っていたが、終わりまで描けるかどうか分からない。
とにかく今後は高速に描いてみるしかない。 

『大東亜論』第三部「明治日本を作った男達」を読んでみたが、観念がまったく違う時代に、民主主義を作ろうとした旧武士たちの苦闘が、エンターティンメントをしながら、説得力をもって描かれていると、あらためて満足した。
果たして続くか否か?   分からん。