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2016.08.25(木)

「朝ナマ」に高森氏とわしが出る意義について

 

「朝ナマ」に高森明勅氏が出ることになって本当に良かった。
わし一人で出るなら、勉強して皇室に関する知識を、
記憶し直さなければならない。
自分で描いた『天皇論』シリーズを読み直さなければならない。
それが面倒くさくて苦になる。 

「記憶」、これがわしは苦手なのだ。
昔からわしは理解力や洞察力があって、瞬時に真理を
掴むのだけれど、知識や情報の記憶ができない。
脳の前頭葉が一番発達していて、創造力はあるのだけれど、
側頭葉が弱くて、記憶力が弱いから、受験勉強には適さない
タイプだった。 

山下清が凄い芸術的な貼り絵の才能を発揮したり、
知的障害者が凄い音感を持っていたりするのと、よく似ている。
わしはそのタイプの人間なのだ。 

したがって、『天皇論』や『戦争論』のシリーズも、真実を
知りたくて、短期間に猛烈に本を読んで、勢いで描いてしまう
のだけれど、描き上げた途端に、細部の知識を忘れてしまう。
史料検証で協力する時浦や、ゲラチェックを6度7度と行う
秘書の方が、わしよりも知識があるという始末だ。 

そういうわけなので、「朝ナマ」に高森氏が出てくれるのは、
ものすごい安堵感だ。
これで勉強をやり直す必要がない。
皇室に関しては、誰よりも正確な知識を持つ高森氏がいるの
だから、基本的にはわしは寝ててもいい。
「そこだ!言ってやれ、言ってやれ!」と高森氏をけしかけて
おけばいい。 

では、わしの役割りは何だろう?
多分、お勉強番組にならないように、面白くすればいいのだ
ろうな。

昔の「朝ナマ」の大島渚や野坂昭如のような役割なんだろう。
あとはペテン師のペテンを暴く役割りか? それなら得意だ。 

「朝ナマ」に高森氏とわしが出るということは、知識と暴力が
両方揃うようなものだ。
しかも二人とも、真の「承詔必謹」の者だから、私利私欲が
ないのが強い。
ただ天皇陛下のために戦うのみだ。